ギブミーチョコレート

君たちの年ごろはおそらく半世紀にも渡って外国人を見かける度にその1つ覚えのセリフを言い続けている。

両親や祖父母がいったいどれだけのチョコレートを獲得したのか知らないけど、きっと君たちの子どもも「ナマステー☆」とお手々を合わせてほほ笑んだ後、チョコとキャンディをくれと言う。

君たちの親は残念ながら口を開けばすぐに金の話をする。カネのことしか頭にない。お父さんは二言目にタバコをくれと言う。お母さんは店や宿に誘い込む時だけ愛想よく笑顔で対応し、水一滴でも金を請求するんだよ。アジア他国で50円の価値にもならないヌードルに500円請求したり、夕食を頼まない客には先進国より高い部屋代を請求するヤクザ的な商売を何食わぬ顔で行っている。

何よりみっともないのは、「Thank you / ダンネバード」と絶対言わないこと。

nepal, column - ギブミーチョコレート -
nepal, column - ギブミーチョコレート -

ネパールは、「ありがとう」を言わない文化だ。たくさんのネパール人に聞いたけど「ありがとうは言わない」と教えてくれた。感謝してるのは当たり前だから言わないんだって。ネパールの半分以上の人がインバウンド収入で生活しているといっても過言じゃない。でも外国の人が常にThank youという言葉を口にしてるのを聞いてるはずなのに、その外国人によって儲けているのに、それに合わせることもなく自分たちの恥ずかしいビジネスと調子のいい英語を押し付けて挨拶もしないでいる。

君たちもまたお菓子を手に入れても何も言わずそこで頬張り、そのゴミをそこに捨てる。「なますてー★」と言えば外国人が喜ぶのも知っている。だから全然可愛くないんだよ。

nepal, column - ギブミーチョコレート -

いまネパールの国内至るところで工事している。町の道路も、山の中も、トレッキングの宿泊地も工事だらけだ。「ネパールは貧しいから」という言い訳をし続けて、いつ終わるのだか分からない作業を手仕事で進めている。ハードの建設はみんなインドや中国に任せて、問題がでると文句を言ってるね。

完成するころーーー きっとそこに欧米人や日本人の姿は少ないと思う。近年もどんどん減ってるよね。
今後、中国がもっと大きく介入してきたら、国境増加、鉄道、ロープウエイ、アミューズメントパーク、ゴルフ場、巨大モール、スキー場ができる(もう作ってる)。毎雨季で流され多くの死者がでる未舗装道路の上を立派な高速道路が貫通する。10日ツアーでもたいした奥地へ行けなかったネパールは、5日もあれば僻地にまで行けるようになる。1つが成功するとこぞって真似をする習慣があるから至る所にゲストハウスがあるけど、そこを通らなくなってしまう。必死に積み上げた石段は使われなくなる。景観が損なわれ、より一層先進国の人間は寄り付かなくなる。

nepal, column - ギブミーチョコレート -

アジアには、ネパールと僅差で貧困国とされるラオスという国がある。でもこの国を訪れて、貧しさとかみっともなさを感じる人は少ないと思うんだよ。むしろとても豊かなイメージさえある。村の人々は君たちよりずっと酷い藁葺の家に住み、読み書きも出来ず、医療施設も少なく、際立った観光ビジネスもないのに、金やお菓子を乞うこともなくちゃんと挨拶できる人たちなんだ。そしてサービス業に関してはお客様の文化に合わせ学ぼうとする姿勢がある。

君たちの国にはどの国にも劣らない「ヒマラヤ」という財産がある。付加価値を作るどころか運良く見えるかもしれないヒマラヤを見せるだけのためにインド産のジープと原価100円もしないダルパートを付けたツアーで必死に金をまきあげる。そしてネパールは世界で最も空気が汚いから、その景色も普通以上に見えなくしている。

落ちぶれてることにも気付かず先進国気取りな日本がネパールに学ぶことはある。でもネパールに食やインフラは期待していない。30年、50年後でもその点は変わらないと思う。

そんなことより「品のなさ」によって近いうちに未来を失うことを早くどこかで気づいてほしいと思う。

nepal, column - ギブミーチョコレート -
よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次
閉じる